予防・ワクチン

予防の大切さ

愛犬や愛猫との充実した日々を過ごすためには、予防医療を適切に行うことが欠かせません。
現代獣医学の進歩により、ワクチン接種や定期健診などを通じて、多くの病気を未然に防げるようになりました。しかし、ペットの種類や年齢、ライフスタイルに応じて適切な予防方法は異なります。
そこで当院では、オーダーメイドの予防プランをご提案しています。ワクチンの種類や接種時期、フィラリア予防薬の選択など、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。

避妊・去勢

愛犬や愛猫のための避妊・去勢手術は単に繁殖を制限するだけでなく、さまざまな疾患の予防にもつながります。また発情に伴うストレスから解放され、落ち着いた性格になることもあります。

ただし、全身麻酔を伴う手術であるため、体調面でのリスクはゼロではありません。当院では、予防医療の一環として避妊・去勢手術をおすすめしています。しかし無理に強要することはありません。飼い主様とペットにとってベストの選択となるよう、メリットとデメリットを丁寧にご説明した上で、丁寧にサポートしていきます。

避妊・去勢

避妊・去勢を行うメリット

避妊手術のメリット

  • 子宮蓄膿症、卵巣腫瘍、乳腺腫瘍などの予防効果が期待できる
  • 発情期の出血、鳴き声、落ち着きのなさなどの症状をなくし、愛犬・愛猫のストレスを軽減することができる

去勢手術のメリット

  • 精巣腫瘍、前立腺肥大症などの予防効果が期待できる
  • マーキング、攻撃性、マウンティングなどの問題行動を抑制できる

ワクチン接種

ワクチンは感染症から大切なペットを守るために欠かせません。
病原体に対する免疫を獲得することで、たとえ感染しても発症や重症化を防ぐことができるのです。またワクチン接種は、愛犬や愛猫の健康を守るだけでなく、他の犬や猫への感染拡大を防ぐという意味でも重要な役割を果たしています。例えば日本では、狂犬病予防法に基づく定期的なワクチン接種が義務付けられており、国内での狂犬病の発生を抑えています。
つまり、ワクチン接種は、社会全体の動物たちを守る上でも欠かせない取り組みなのです。

犬のワクチン

当院では、狂犬病ワクチンと、5種・7種の混合ワクチンを取り扱っています。
生まれたての子犬・子猫は母犬・母猫から受け継いだ抗体を持っています。そのため、抗体が消失するタイミングを見計らってワクチンを接種することが重要です。
ただし健康状態や体質によっては、副反応のリスクや十分な免疫獲得ができない可能性もあります。そこで当院では、ワクチン接種前に必ず健康チェックを行い、一頭一頭に合わせた適切な接種プランをご提案します。

当院で取り扱っているワクチン

狂犬病ワクチン
狂犬病は、犬や人など全ての哺乳類に感染する恐ろしい病気で、発症するとほぼ100%の確率で死亡します。日本では、狂犬病の発生を防ぐため、生後90日以上の犬は毎年狂犬病ワクチンを接種し、市に登録することが法律で義務付けられています。
混合ワクチン
5種混合ワクチンは、犬ジステンパーウイルス感染症、アデノウイルス1型・2型感染症、パラインフルエンザ感染症、犬パルボウイルス感染症の5つの病気から愛犬を守ります。
7種混合ワクチンは、5種混合ワクチンの効果に加えて、レプトスピラ感染症イクテロへモラジー型およびレプトスピラ感染症カニコーラ型の2つの病気も予防できます。
5種と7種の主な違いは、レプトスピラに対するワクチンが含まれているかどうかです。レプトスピラの予防が必要な場合は7種、そうでなければ5種を選択すれば良いでしょう。
レプトスピラは、野生動物に汚染された土や水に触れることで感染する可能性があるため、キャンプなど自然が多い場所へ愛犬と行く場合、7種混合ワクチンの接種が推奨されます。

猫のワクチン

当院では、猫の混合ワクチン(3種混合)を取り扱っております。子猫の場合は初年度3回、成猫の場合は年1回の接種が基本です。猫の生活環境に合わせて、最適なワクチンと接種スケジュールをご提案することを心がけています。

当院で取り扱っているワクチン

混合ワクチン
混合ワクチンは、ウイルス性鼻気管炎、パルボウイルス、カリシウイルスなどの伝染病を予防するための任意のワクチンです。猫の生活環境や健康状態に合わせて、白血病ウイルスや猫クラミジア感染症などのワクチンを追加することも可能です。

フェレットのワクチン

フェレットの混合ワクチンは、年に1回の摂取となります。
2種混合ワクチン(ジステンパー・犬パルボワクチン)を取り扱っております。

フィラリア症予防

フィラリアは蚊が媒介する危険な寄生虫です。体内に侵入したフィラリアが心臓や肺動脈に寄生し、嘔吐、咳、呼吸困難など重篤な症状を引き起こします。感染が進行すると、急性肺障害や突然死につながることもあるのです。
しかし、定期的な予防薬の投与や年1回のフィラリア予防注射で、100%予防可能な病気なのです。大切なペットを守るためにも、計画的なフィラリア予防を心がけてください。

猫のフィラリアにも注意

猫のフィラリア症は、犬ほど知られていませんが、重大な健康リスクとなる感染症です。猫の場合、成虫が心臓ではなく肺動脈に寄生することが多く、咳や呼吸困難などの呼吸器症状が主体となります。感染初期は特徴的な症状がないため、飼い主様も気づきにくいのが特徴です。
ただし、感染が進行すると、急性の肺障害を引き起こします。屋内飼育の猫でも、蚊を介した感染リスクはゼロではありません。ノミ・マダニ予防と同様に、月1回のスポットタイプの予防薬を定期的に投与することが効果的です。

ノミ・マダニ予防

ノミやマダニは、当院でも毎年多数の症例が見られる身近な外部寄生虫です。
吸血による痒みや皮膚炎だけでなく、さまざまな感染症の媒介者としても知られています。これらの感染症の中には、人獣共通感染症として私たち人間の健康も脅かすものがあるのです。つまり、ノミ・マダニ予防は、愛犬や愛猫の健康を守るだけでなく、家族全員の健康を守る上でも欠かせない取り組みなのです。

ノミ

ノミは繁殖力が非常に高く、一度発生すると爆発的に増えていく厄介な寄生虫です。ノミの卵は滑りやすく、ペットの毛からすぐに床に落ちてしまいます。絨毯やソファの隙間に入り込んだ卵は、室温18℃以上で孵化し、幼虫となります。幼虫は部屋の隅のチリやホコリを食べて成長し、数週間でサナギ、そして、新たな成虫へと羽化するのです。成虫メスは一生の間に数多くの卵を産むため、気がつくとあっという間に家中がノミだらけになってしまいます。
飼い主様への被害も深刻で、ノミアレルギー性皮膚炎などを引き起こすこともあります。

マダニ

マダニは、犬や猫の他、野生動物にも寄生する危険な吸血性ダニです。
草むらや藪など、ワンちゃんやネコちゃんの散歩コースに潜んでおり、宿主の体温や二酸化炭素を感知して寄生します。マダニは宿主の皮膚に口器を突き刺して吸血し、わずか数日で100倍近くにも大きくなります。
マダニはバベシア症やエーリキア症など、重篤な感染症を媒介するため、刺されないための予防が大切です。

ノミ・マダニ予防期間と予防薬

ノミやマダニは、一見小さな存在ですが、ワンちゃんやネコちゃんの健康に大きな脅威を与える寄生虫です。これらの被害を防ぐためには、年間を通じた計画的な予防が欠かせません。当院では、年齢や健康状態、生活環境に合わせた最適な予防プログラムをご提案しています。
飲み薬やスポットタイプなど、さまざまなタイプの予防薬を取り揃え、飼い主様のライフスタイルに合わせて選択することが可能です。

マイクロチップ

マイクロチップは、ペットの皮下に埋め込む極小の電子チップで、15桁の世界共通のID番号を持っています。ID情報はデータベース化されており、専用の読み取り機で簡単にID番号を確認できるのがメリットです。
動物病院や保健所などにおいて、24時間インターネットで照会ができることから、ワンちゃんのスムーズな身元証明が可能です。迷子や盗難、災害時の散逸など、万が一離れ離れになってしまった際、飼い主様の元へ帰れる可能性が格段に高まります。また、海外へペットを連れて行く際のパスポートとしても必須となっています。

※2022年6月からは狂犬病予防法の特例制度が施行され、指定登録機関にマイクロチップ情報を登録した犬は、自治体への登録が義務付けられている「犬の登録」を省略できるようになりました。

当院は予約制です

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(最終受付14:30/21:30)
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